RESIDENCE
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2003-06-05
この住宅のタイトルは、いうまでもなくコルビュジェが提案したシステムに由来している。
コルビュジェは、1914年の「ドミノシステム」のドローイングで、コンクリート造の積層された床、それを支持する垂直な柱と垂直に結びつける階段を自律する「建築」的要素として描き、ドローイングに描かれていない不定な要素(環境、壁、扉、家具、人・・・etc)から区別した。
この区分は、現在の建築にも大きな影響を及ぼし、その枠組みを規定している。
(例えば、「SI(スケルトン・インフィル)」など。)
一方、私たちはこのプロジェクトにおいて、コルビュジェが不定な要素と関係なく、自律的に規定できるとした「建築」を、プロジェクトごとに与えられる不定な条件の中から析出されるものと考え計画を行った。
このプロジェクトでは、建て込んだ都心の住宅地において、5人の家族が夫婦、娘、娘+孫の3つの生活単位で暮らすための住宅が求められた。
検討の結果、この敷地で十分な日照と通風を確保するためには、要求されたボリュームを敷地の中央に高層化して配置し、周辺の建物と十分な間隔を設ける必要があることが分かった。
しかし、上部は建築基準法の斜線制限、地上部は建物と駐車場の配置によって、建築を建てることができる範囲が規定されている。そこで、その範囲をなぞるような歪んだ外形とすることで、最大限高さ方向の空間を利用する設計とした。
また、階段室は、各階の居室部分との関係を検討し、その関係がもっとも適切になる位置に配置した。その結果、階段室は各階でその位置を変化させ、建物のボリュームに捩れるようにして纏わりついている。
コルビュジェの「ドミノシステム」が純粋幾何学の外形を持っていたのに対して、私たちの提案する「DOMINO-21」は、周辺環境の影響によって歪んでいる。
また、前者の階段室が各階の平面計画とは無関係に上下階を垂直に貫くのに対して、後者は関係を持ちながら、捩れているのである。
| 所在地: | 東京都世田谷区 |
| 敷地面積: | 156.47㎡ |
| 延床面積: | 230.4㎡ |
| 規模: | 地上4階、地下1階 |
| 構造: | RC造 |
| 構造制限: | 耐火建築物 |
| 用途地域: | 第一種住居地域 |
| 設計期間: | 2001.08-2002.09 |
| 工事期間: | 2002.10-2003.06 |
| 構造設計: | 腰原幹雄(+渋谷亜紀子) |
| 施工: | 小野建設㈱ |
| 家具: | イノウエ・インダストリィズ |