INTERVIEW
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2005-08-19
デザイナーズハウスの現在
-interview with Art Web House 砂川智広 (エグゼクティブコンサルタント) + 見上万里子 (プロデューサー)
夢木香(株)社長中川氏へのインタビューに続く第二弾は、Art Web House(株)の砂川氏(エグゼクティブコンサルタント)と見上氏(プロデューサー)へのインタビューです。
デザイナーズハウスは、ログハウスとともにバブル崩壊以降に新たに日本人の家としての普及した住宅スタイルです。
確かに、建築の歴史を振り返れば、建築家によって設計された名作の住宅がいくつもあります。
しかし、それらの住宅は、おおよそ一般の人々が住む家とはかけ離れた実験住宅か、一部の資産家のための豪邸でした。そして、一般の家の生産は、大手住宅メーカーや大工たちが担っていました。
ところが、1995年頃をさかいにして、建築家によって設計された家が、「デザイナーズハウス」と呼ばれ、一般の住宅産業のなかに浸透しはじめました。
例えば、以前は建築家の業界紙でしか採りあげられなかった建築家のデザインの住宅が、現在では「カーサブルータス」や「男の隠れ家」などの一般誌で頻繁に 採りあげられるようになった他、建築家と施主とを繋いでいこうとする会社や組織が登場し始めています。
そして、今後、このスタイルの住宅は、住宅産業の勢力分布図を書き換えていく可能性があります。
Art Web House(株)は、そんなデザイナーズハウスをもっとも洗練された形でビジネス展開している会社です。
現在、デザイナーズハウスの生産方式には、ネット系のものや紹介系のものなど、様々な組織がありますが、Art Web House(株)ほど建築家の商品化に成功している会社はありません。
そもそも、デザイナーズハウスの需要を増やしている背景には、バブルの崩壊によって大企業に対する信頼の失墜と、それに代わって生成した個人の署名への幻想があると考えています。
この前提に立てば、ファッションブランドとユニクロとで求められるものが違うように、デザイナーズハウスには、ローコスト化でも量産化でもなく、ブランド化こそが求められるはずです。
ところが、デザイナーズハウスを手掛けるほとんどの組織は、この点に全く無関心です。
ともすれば、いくつもの設計案を無料で集めるコンペが開催されるなど、ブランド化とは対極といえる"設計の叩き売り"すら行われています。
そのような現状の中で、Art Web House(株)は、青山というファション・イメージの高い場所に建築家とその作品を紹介するためのギャラリーを構え、著名な建築家を集めた建築家委員会 を設けることで、徹底的に建築家のデザインのブランド化に拘ったビジネスを展開しています。
このインタビューでは、そんなArt Web House(株)の活動の一部を紹介できればと思っています。
-interview with Art Web House 砂川智広 (エグゼクティブコンサルタント) + 見上万里子 (プロデューサー)
夢木香(株)社長中川氏へのインタビューに続く第二弾は、Art Web House(株)の砂川氏(エグゼクティブコンサルタント)と見上氏(プロデューサー)へのインタビューです。
デザイナーズハウスは、ログハウスとともにバブル崩壊以降に新たに日本人の家としての普及した住宅スタイルです。
確かに、建築の歴史を振り返れば、建築家によって設計された名作の住宅がいくつもあります。
しかし、それらの住宅は、おおよそ一般の人々が住む家とはかけ離れた実験住宅か、一部の資産家のための豪邸でした。そして、一般の家の生産は、大手住宅メーカーや大工たちが担っていました。
ところが、1995年頃をさかいにして、建築家によって設計された家が、「デザイナーズハウス」と呼ばれ、一般の住宅産業のなかに浸透しはじめました。
例えば、以前は建築家の業界紙でしか採りあげられなかった建築家のデザインの住宅が、現在では「カーサブルータス」や「男の隠れ家」などの一般誌で頻繁に 採りあげられるようになった他、建築家と施主とを繋いでいこうとする会社や組織が登場し始めています。
そして、今後、このスタイルの住宅は、住宅産業の勢力分布図を書き換えていく可能性があります。
Art Web House(株)は、そんなデザイナーズハウスをもっとも洗練された形でビジネス展開している会社です。
現在、デザイナーズハウスの生産方式には、ネット系のものや紹介系のものなど、様々な組織がありますが、Art Web House(株)ほど建築家の商品化に成功している会社はありません。
そもそも、デザイナーズハウスの需要を増やしている背景には、バブルの崩壊によって大企業に対する信頼の失墜と、それに代わって生成した個人の署名への幻想があると考えています。
この前提に立てば、ファッションブランドとユニクロとで求められるものが違うように、デザイナーズハウスには、ローコスト化でも量産化でもなく、ブランド化こそが求められるはずです。
ところが、デザイナーズハウスを手掛けるほとんどの組織は、この点に全く無関心です。
ともすれば、いくつもの設計案を無料で集めるコンペが開催されるなど、ブランド化とは対極といえる"設計の叩き売り"すら行われています。
そのような現状の中で、Art Web House(株)は、青山というファション・イメージの高い場所に建築家とその作品を紹介するためのギャラリーを構え、著名な建築家を集めた建築家委員会 を設けることで、徹底的に建築家のデザインのブランド化に拘ったビジネスを展開しています。
このインタビューでは、そんなArt Web House(株)の活動の一部を紹介できればと思っています。
#1.経緯
-Art Web Houseはどのような経緯で設立されたのでしょうか。
建築家も、カーサブルータスなどの雑誌で紹介され認知されてきてはいますが、まだまだ建築家が身近な存在とは言えないのではないでしょうか。建築をよほど 好きな方ではないと、建築家の名前を5人も言えないと思います。結局、建築家に頼みたいといっても、二の足を踏んでしまうのが現状だと思います。
そこで、もう少しブレイクダウンして、デザイナーズハウス、注文住宅をもっと気楽に提供できるようにしたいというものがありました。
-社長様はArt Web Houseを創業する以前はどのようなお仕事をしておられたのでしょうか。
また、どのようなきっかけでArt Web Houseを設立することになったのでしょうか。
社長は以前デベロッパーにいて、大きな再開発をしていました。彼も一級建築士で、実は家を売っていたこともあります。
その経験の中から、家を建てる自由度、楽しみ感を提供するにはアートウェッブハウスのような形態が良いと確信したようです。
#2.建築家
-建築家とのマッチングビジネスをしている会社は他にもありますが、アートウェッブハウスの特徴は、芦原さんや隈さんなど著名な建築家がいて、建築家のクオリティーを大切にしているところだと思います。
その辺りについてお伺いできないでしょうか。
創業時に、建築家委員会(AWHコミッティー)と呼んでいる芦原さんをはじめとした著名建築家7名の協力が得られたことが大きいですね。
ここに集まっていただいている建築家の多くは、コミッティーの方から推薦していただいた方々です。僕らとしても建築家をどういう基準でお客様に紹介していくのか難しかったので、信頼できる方からの紹介で広がっていくのは安心でした。
-ウェブサイトに掲載されている建築家は、どのようにして選ばれた方たちなのでしょうか。
コミッティーの方々に認めていただいた建築家を登録するようにしています。
まだホームページに全員の方を掲載していませんが、現在50名程います。最近では物件が増えてきましたので、建築家が必要になっています。最近では、登録 を希望される建築家の方からご連絡をいただくこともあり、御協力していただきたい方にはコミッティーと相談をしてお願いをすることもあります。
聞き手:高山正行
(@アートウェッブハウス青山スタジオ 2005/08/19)
#3.クライアント
-お施主様は、どのような方が多いのでしょうか。
また、どのようなものを求めてアートウェブハウスにいらっしゃっているのでしょうか。
傾向としましては、年齢的には30代40代のデザイン性を求める方、あとはご自分のこだわりを自由に創りたいという60代の方でしょうか。最近では、中古マンションを購入されてリノベーションをされる若い世代の方も増えてきています。
-やはり、建築家のデザインに興味がある方なのでしょうか。
当然興味はあります。ただ、建築家をよくご存知の方は、直接建築家にアプローチするでしょうから、こちらを訪ねてくださるお客さんは、ご自分のこだわりを実現する建築家を期待していらっしゃる場合が多いようです。
紹介の手順としては、まずは会員登録をしていただき、ハウジングコンサルタントが敷地を見てご要望を伺います。その後に、何人かの建築家の候補をだして、どなたか一人を選んでいただきます。
お見合いと一緒ですので、事前に、お客様にも建築家にもお互いのプロフィールをお話しして、気に入れば会っていただきます。お話をいただいてからそれまでの時間は、大体2週間か3週間以内くらいですね。
さらに、方向性が決まりましたら、もう一度お話をして、まずは設計のプレゼンをします。
当然、大枠は資料集や作品集を見ていただいて決めるのですが、実は人と人との相性などが大きなポイントになっています。
-建築を作る場合、1度か2度会うだけではなく、工事が終わるまでの長い間、場合によっては一生の付き合いになります。そのあたりにコンサルタントの良し悪しがでてきますよね。
どこまでお客様の人柄や好み、求めているものを聞き込んで、それに本当にあった建築家の方をマッチングできるかということになるかと思います。
非常に難しいですし、どんなにマニュアルを作ろうと思ってもなかなかできません。
ある程度の経験値と、お客様とどれだけ話すかということになると思います。
-お客様の方からお願いしたい建築家が、誰かに集中するというようなことはないのでしょうか。コミッティーの有名な先生方に頼みたいというようなことはありませんか。
確かに有名な建築家に頼みたいという方もいらっしゃるのですが、ここには、どんな建築家がいるのかと質問される方が多いですね。
この前は、今後有名になりそうな建築家にお願いしたいというお客さんがいらっしゃいました。
「あの建築家の若い時にデザインしたものなのよ」
と指差されるようなデザインにして欲しいといわれるのです。
-そういうお客様は、建築家にとっては幸せですね。
建築家らしいデザインを大切にして下さるお客様が多いですね。
しかし、最近は建築家となら狭小住宅が建てられるとか、ローコストで建てられる、と思っている方が増えているようですが、実際にはローコストで上質なものを作ることは難しいです。
ローコストと、お手頃価格は別で、建築家との家づくりがもっと別な形で皆さんにとって身近になるように考えているところです。
-ちなみに、お値段はどれくらいでしょうか?
坪70~80万円程度で考えています。
#4.施工
-アートウェブハウスの施工について教えていただけますか。
施工者が決まっているという点では、ハウスメーカーに似ているかと思います。その点は、お客様にも十分説明して納得していただいてから進めています。
例えば、他の工務店との合い見積もりをとるのは、こちらのシステムにはのりません。
それから、ハウスメーカーと同じようにローンのお手伝いをしています。もし建築家に直接頼みますと、自分でローンなどの手続きをしなくてはなりませんが、そういう面でも楽です。
ハウスメーカーの良いところと建築家のデザイン性の融合を目指しているのは、施工面だけではないということです。
施工面でいいますと、色々な建築家の方がいらっしゃいますので、工法は絞っていません。SでもRCでも木造でもやります。
-現場は、都内が多いのでしょうか。施工を考えると、地域は限定されるのでしょうか。
基本的には1都3県です。都内か横浜あたりの首都圏が多いですね。あとは葉山、鎌倉方面です。今は軽井沢まで行っています。
要望があれば行きますが、あまり遠くですと目が届きません。離れていても2、3戸連なっていればいいですが、遠くに1戸だけですと、その分経費がかかってしまうのでちょっと悩ましいところです。
-建築家の設計した住宅を専門で施工していくことで、培われた特殊技術などありますか?
最大のメリットは、スタッフ全員が建築家との仕事の仕方を心得ているということです。
建築家のつくるものを理解したうえで、工程管理から職人の手配まですべてをこなし、建築家と現場との橋渡しにもなっています。
-建築家の設計は、手間がかかることが多いと思うのですが苦労などありませんか。
アートウェッブハウスの仕組みとして、最初から施工者が決まっていますので、施工スタッフも早い段階から打ち合わせに参加して、安全性や雨漏りの危険性などについてチェックをしています。
建築家からすると不快な面があるかもしれませんが、色々な情報交換があったほうがいいと思っています。建築家の方からも、アートウェッブハウスというスタイルが確立できればいいと言っていただいています。

#5.他社との競合
-他の会社のデザイナーズハウスやネットコンペと、アートウェッブハウスとをお客様が選択に迷うことはありますか。
ネット系のものとも、紹介業とも競合していません。
アートウェッブハウスはコンペティションをしませんので、システムが違います。こちらが施工者ということもあって、そういう会社を好まれる方は初めからこちらには来ないと思います。
これから、このようなスタイルはでてくるのかもしれませんが、今のところ他にはありません。
-逆に他社さんの方からすれば、アートウェッブハウスには芦原さんや隈さんなど著名な建築家がいますので簡単に真似できないという部分があるんじゃないでしょうか。
建築家の先生方が設計したものをきちんと施工し、アフターメンテナンスまで責任を持って行いますから、他社がそこまでするのはビジネスとしてなかなか難しいと思います。
-特にこれだけの規模でやろうとしたらなかなか難しいですね。
逆に、これだけの規模でやらないと、なかなか信用してもらえない部分もあります。
聞き手:高山正行
(@アートウェッブハウス青山スタジオ 2005/08/19)
-Art Web Houseはどのような経緯で設立されたのでしょうか。
建築家も、カーサブルータスなどの雑誌で紹介され認知されてきてはいますが、まだまだ建築家が身近な存在とは言えないのではないでしょうか。建築をよほど 好きな方ではないと、建築家の名前を5人も言えないと思います。結局、建築家に頼みたいといっても、二の足を踏んでしまうのが現状だと思います。
そこで、もう少しブレイクダウンして、デザイナーズハウス、注文住宅をもっと気楽に提供できるようにしたいというものがありました。
-社長様はArt Web Houseを創業する以前はどのようなお仕事をしておられたのでしょうか。
また、どのようなきっかけでArt Web Houseを設立することになったのでしょうか。
社長は以前デベロッパーにいて、大きな再開発をしていました。彼も一級建築士で、実は家を売っていたこともあります。
その経験の中から、家を建てる自由度、楽しみ感を提供するにはアートウェッブハウスのような形態が良いと確信したようです。
#2.建築家
-建築家とのマッチングビジネスをしている会社は他にもありますが、アートウェッブハウスの特徴は、芦原さんや隈さんなど著名な建築家がいて、建築家のクオリティーを大切にしているところだと思います。その辺りについてお伺いできないでしょうか。
創業時に、建築家委員会(AWHコミッティー)と呼んでいる芦原さんをはじめとした著名建築家7名の協力が得られたことが大きいですね。
ここに集まっていただいている建築家の多くは、コミッティーの方から推薦していただいた方々です。僕らとしても建築家をどういう基準でお客様に紹介していくのか難しかったので、信頼できる方からの紹介で広がっていくのは安心でした。
-ウェブサイトに掲載されている建築家は、どのようにして選ばれた方たちなのでしょうか。
コミッティーの方々に認めていただいた建築家を登録するようにしています。
まだホームページに全員の方を掲載していませんが、現在50名程います。最近では物件が増えてきましたので、建築家が必要になっています。最近では、登録 を希望される建築家の方からご連絡をいただくこともあり、御協力していただきたい方にはコミッティーと相談をしてお願いをすることもあります。
聞き手:高山正行
(@アートウェッブハウス青山スタジオ 2005/08/19)
#3.クライアント
-お施主様は、どのような方が多いのでしょうか。
また、どのようなものを求めてアートウェブハウスにいらっしゃっているのでしょうか。
傾向としましては、年齢的には30代40代のデザイン性を求める方、あとはご自分のこだわりを自由に創りたいという60代の方でしょうか。最近では、中古マンションを購入されてリノベーションをされる若い世代の方も増えてきています。
-やはり、建築家のデザインに興味がある方なのでしょうか。
当然興味はあります。ただ、建築家をよくご存知の方は、直接建築家にアプローチするでしょうから、こちらを訪ねてくださるお客さんは、ご自分のこだわりを実現する建築家を期待していらっしゃる場合が多いようです。
紹介の手順としては、まずは会員登録をしていただき、ハウジングコンサルタントが敷地を見てご要望を伺います。その後に、何人かの建築家の候補をだして、どなたか一人を選んでいただきます。
お見合いと一緒ですので、事前に、お客様にも建築家にもお互いのプロフィールをお話しして、気に入れば会っていただきます。お話をいただいてからそれまでの時間は、大体2週間か3週間以内くらいですね。
さらに、方向性が決まりましたら、もう一度お話をして、まずは設計のプレゼンをします。
当然、大枠は資料集や作品集を見ていただいて決めるのですが、実は人と人との相性などが大きなポイントになっています。
-建築を作る場合、1度か2度会うだけではなく、工事が終わるまでの長い間、場合によっては一生の付き合いになります。そのあたりにコンサルタントの良し悪しがでてきますよね。
どこまでお客様の人柄や好み、求めているものを聞き込んで、それに本当にあった建築家の方をマッチングできるかということになるかと思います。
非常に難しいですし、どんなにマニュアルを作ろうと思ってもなかなかできません。
ある程度の経験値と、お客様とどれだけ話すかということになると思います。
-お客様の方からお願いしたい建築家が、誰かに集中するというようなことはないのでしょうか。コミッティーの有名な先生方に頼みたいというようなことはありませんか。
確かに有名な建築家に頼みたいという方もいらっしゃるのですが、ここには、どんな建築家がいるのかと質問される方が多いですね。この前は、今後有名になりそうな建築家にお願いしたいというお客さんがいらっしゃいました。
「あの建築家の若い時にデザインしたものなのよ」
と指差されるようなデザインにして欲しいといわれるのです。
-そういうお客様は、建築家にとっては幸せですね。
建築家らしいデザインを大切にして下さるお客様が多いですね。
しかし、最近は建築家となら狭小住宅が建てられるとか、ローコストで建てられる、と思っている方が増えているようですが、実際にはローコストで上質なものを作ることは難しいです。
ローコストと、お手頃価格は別で、建築家との家づくりがもっと別な形で皆さんにとって身近になるように考えているところです。
-ちなみに、お値段はどれくらいでしょうか?
坪70~80万円程度で考えています。
#4.施工
-アートウェブハウスの施工について教えていただけますか。
施工者が決まっているという点では、ハウスメーカーに似ているかと思います。その点は、お客様にも十分説明して納得していただいてから進めています。
例えば、他の工務店との合い見積もりをとるのは、こちらのシステムにはのりません。
それから、ハウスメーカーと同じようにローンのお手伝いをしています。もし建築家に直接頼みますと、自分でローンなどの手続きをしなくてはなりませんが、そういう面でも楽です。
ハウスメーカーの良いところと建築家のデザイン性の融合を目指しているのは、施工面だけではないということです。
施工面でいいますと、色々な建築家の方がいらっしゃいますので、工法は絞っていません。SでもRCでも木造でもやります。
-現場は、都内が多いのでしょうか。施工を考えると、地域は限定されるのでしょうか。
基本的には1都3県です。都内か横浜あたりの首都圏が多いですね。あとは葉山、鎌倉方面です。今は軽井沢まで行っています。
要望があれば行きますが、あまり遠くですと目が届きません。離れていても2、3戸連なっていればいいですが、遠くに1戸だけですと、その分経費がかかってしまうのでちょっと悩ましいところです。
-建築家の設計した住宅を専門で施工していくことで、培われた特殊技術などありますか?
最大のメリットは、スタッフ全員が建築家との仕事の仕方を心得ているということです。
建築家のつくるものを理解したうえで、工程管理から職人の手配まですべてをこなし、建築家と現場との橋渡しにもなっています。
-建築家の設計は、手間がかかることが多いと思うのですが苦労などありませんか。
アートウェッブハウスの仕組みとして、最初から施工者が決まっていますので、施工スタッフも早い段階から打ち合わせに参加して、安全性や雨漏りの危険性などについてチェックをしています。
建築家からすると不快な面があるかもしれませんが、色々な情報交換があったほうがいいと思っています。建築家の方からも、アートウェッブハウスというスタイルが確立できればいいと言っていただいています。

#5.他社との競合
-他の会社のデザイナーズハウスやネットコンペと、アートウェッブハウスとをお客様が選択に迷うことはありますか。
ネット系のものとも、紹介業とも競合していません。
アートウェッブハウスはコンペティションをしませんので、システムが違います。こちらが施工者ということもあって、そういう会社を好まれる方は初めからこちらには来ないと思います。
これから、このようなスタイルはでてくるのかもしれませんが、今のところ他にはありません。
-逆に他社さんの方からすれば、アートウェッブハウスには芦原さんや隈さんなど著名な建築家がいますので簡単に真似できないという部分があるんじゃないでしょうか。
建築家の先生方が設計したものをきちんと施工し、アフターメンテナンスまで責任を持って行いますから、他社がそこまでするのはビジネスとしてなかなか難しいと思います。
-特にこれだけの規模でやろうとしたらなかなか難しいですね。
逆に、これだけの規模でやらないと、なかなか信用してもらえない部分もあります。
聞き手:高山正行
(@アートウェッブハウス青山スタジオ 2005/08/19)