COMPETITION
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2005-11-29
小田原城下町ホールコンペティション応募案
小田原城に面する敷地で計画された「小田原城下町ホール」のコンペティションへの応募案である。
歴史性:市民の歴史を刻印する
私たちは、小田原城址公園に面する歴史性豊かな敷地に建つべき施設として、市民の親しむ音楽・映像文化の歴史を記憶する"Media Archives Hall"を提案した。
応募要綱は、小田原城の歴史性を踏まえた設計案を求めていた。
しかし、都市は、いくつもの歴史が複雑に重なり合ってできているのであり、その複雑性が都市の活気や魅力を作り出している。
小田原城は15世紀~19世紀半ばまでの政治の中心施設・軍事施設であり、現在はその時代の支配者の歴史を記憶するシンボルになっている。
もし、応募要綱に示されたとおり、この小田原城だけを小田原の歴史として、建築のデザインを行えば、小田原城が象徴している歴史以外の多様な歴史は捨象され、むしろこの都市の魅力は失われてしまうのではないだろうか。
プログラム: ホール+中古CD・LPの収蔵庫
そこで私たちは、新築される城下町ホールを、小田原城が担うことが出来ない別の歴史を重ね合わせられるような建築として提案しようと試みた。
現在、音楽鑑賞は、コンサートなどの生演奏とともに、録音された音楽をさまざまな媒体とおして行われている。
しかし、音楽メディアの収蔵施設は、本を収蔵する施設である図書館のように、普及しているわけではない。そのため、廃盤になった音楽メディアを聞くことは難しくなってしまう。
そのような現状を踏まえ、Media Archives Hallには、市民から譲っていただいた中古CDやLPなどのメディアを収蔵し、市民の親しんだ音楽・映像文化の歴史を保存する、音楽メディアの収蔵庫をホールに併設させる計画とした。
そのことによって、Media Archives Hallは、ホールで演奏される生の音楽とともに、収蔵された音楽や映像のメディアとそれを所有した人々の歴史を鑑賞することが出来る全く新しい公共施設となる。
そして、現代の人々が聴いている音楽を保存したこの施設は、将来、新しい歴史を象徴させることが期待される。
デザイン: 宝石箱+図書館
市民から譲りうけた中古CDやLPレコードを歴史的収蔵品として甦らせるために、Media Archives Hallのデザインには、貴重品の収蔵に纏わるイメージが参照される。
Exterior: 宝石箱
黒を貴重とした仕上げに、小田原の伝統技術である鋳物製の装飾を施し、宝石箱や重箱を連想させる外観とする。
Interior: 図書館と原石
吹き抜けを介して収蔵品を一望できる歴史的な図書館の空間形式を採用する。
また、吹き抜け部分には、原石を連想させる大ホールやマルチスペースなどのヴォリュームを配置している。
小田原城に面する敷地で計画された「小田原城下町ホール」のコンペティションへの応募案である。
歴史性:市民の歴史を刻印する
私たちは、小田原城址公園に面する歴史性豊かな敷地に建つべき施設として、市民の親しむ音楽・映像文化の歴史を記憶する"Media Archives Hall"を提案した。
応募要綱は、小田原城の歴史性を踏まえた設計案を求めていた。
しかし、都市は、いくつもの歴史が複雑に重なり合ってできているのであり、その複雑性が都市の活気や魅力を作り出している。
小田原城は15世紀~19世紀半ばまでの政治の中心施設・軍事施設であり、現在はその時代の支配者の歴史を記憶するシンボルになっている。
もし、応募要綱に示されたとおり、この小田原城だけを小田原の歴史として、建築のデザインを行えば、小田原城が象徴している歴史以外の多様な歴史は捨象され、むしろこの都市の魅力は失われてしまうのではないだろうか。
プログラム: ホール+中古CD・LPの収蔵庫
そこで私たちは、新築される城下町ホールを、小田原城が担うことが出来ない別の歴史を重ね合わせられるような建築として提案しようと試みた。
現在、音楽鑑賞は、コンサートなどの生演奏とともに、録音された音楽をさまざまな媒体とおして行われている。
しかし、音楽メディアの収蔵施設は、本を収蔵する施設である図書館のように、普及しているわけではない。そのため、廃盤になった音楽メディアを聞くことは難しくなってしまう。
そのような現状を踏まえ、Media Archives Hallには、市民から譲っていただいた中古CDやLPなどのメディアを収蔵し、市民の親しんだ音楽・映像文化の歴史を保存する、音楽メディアの収蔵庫をホールに併設させる計画とした。
そのことによって、Media Archives Hallは、ホールで演奏される生の音楽とともに、収蔵された音楽や映像のメディアとそれを所有した人々の歴史を鑑賞することが出来る全く新しい公共施設となる。
そして、現代の人々が聴いている音楽を保存したこの施設は、将来、新しい歴史を象徴させることが期待される。
デザイン: 宝石箱+図書館
市民から譲りうけた中古CDやLPレコードを歴史的収蔵品として甦らせるために、Media Archives Hallのデザインには、貴重品の収蔵に纏わるイメージが参照される。
Exterior: 宝石箱
黒を貴重とした仕上げに、小田原の伝統技術である鋳物製の装飾を施し、宝石箱や重箱を連想させる外観とする。
Interior: 図書館と原石
吹き抜けを介して収蔵品を一望できる歴史的な図書館の空間形式を採用する。
また、吹き抜け部分には、原石を連想させる大ホールやマルチスペースなどのヴォリュームを配置している。
Credit:
建築:
T.E.A./m.takayama、新井明香
協力:稲垣直秀、磯崎洋才
構造:腰原研究室/腰原幹雄
音響:永田音響設計